コンフォーマルコーティング (Conformal Coating)

コンフォーマルコーティング (Conformal Coating)

コンフォーマルコーティング (Conformal Coating)

「コーティング」(Coating)は、物体表面を覆うために使用され、その目的は装飾性、機能性、両者を兼ね備えたものと大別することができます。コーティングを塗布して、基材の全面または、基材の一部分のカバーをすることができます。環境汚染問題の深刻化に伴い、組込みシステムは、さまざまなケミカルガス、高汚染、多量の粉塵、高湿度、極めて高温、極めて低温といった多様化する劣悪な環境に直面しています。

「Conformal Coating」(コンフォーマルコーティング)は、プリント基板(PCB)上の電子部品をカバーするポリマーフィルムの一種です。PCBの保護バリアや絶縁材料として、劣悪な環境があたえる影響と腐食から電子機器を保護することが主な目的となります。ADATAの保護コーティング(製品番号:DOW3-1953)は、埃、湿気、その他汚染物質などの劣悪な環境条件からフラッシュ/DRAM製品を守ります。過酷な環境や汚染物質が発生した場所での使用に適しています。また、極端な温度変化(-40°C~200°C)にも耐えることができます。プリント基板(PCB)表面にコンフォーマルコーティング(Conformal Coating)を薄く塗布することで製品の信頼性が向上するとともに、製品の破損を引き起こす汚染物質から保護し、使用寿命を延ばすことができます。

コンフォーマルコーティング(Conformal Coating)の生産プロセス)は、IPC-J-STD-001 rev. F規格に基づいています。最初に、導電に必要な部品が回路と絶縁されて導通不良となるのを防ぐために、コーティングとコネクタ(Connector)などの分離ができないシールドエリアとが接触しないよう注意する必要があります。次にプリント基板にポリマーコーティングをスプレーして厚さ約50~210μmの保護膜を形成し、膜厚、密着性、目視検査などのテストを行います。

劣悪な環境下におけるDRAMおよびフラッシュモジュール使用のニーズがより一層の広がりを見せる中、モジュール保護の強化もまた関心を集めるテーマとなっています。コンフォーマルコーティングはシンプルかつ効果的なソリューションです。埃、液体の浸入や汚染物質による影響から生じる、製品の腐食、ショート、その他の予期せぬ損傷からデバイスを保護することができます。

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